日本はなぜ戦争に突入したのか?

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なぜ日本は真珠湾攻撃をすることになったのか。

すでに多くの学者や著述家が検証しているテーマである。だが、近衛文麿や東條英機、山本五十六といった歴史上の人物たちがさまざまな局面で、実際になにを考え、どう動いたのかといった視点で書かれた著作は少ない。

今月6日、日本外国特派員協会で『Japan 1941: Countdown of Infamy』(Japan 1941: Countdown to Infamy: Eri Hotta)という本を紹介するイベントのMCをやった。

著者は堀田江里(親戚ではない)。英語で書かれた作品なのでEri Hottaと記したほうがいいかもしれない。

特派員協会のイベントのためすべて英語で進行されるが、堀田江里は日本生まれの日本人。だが高校卒業後はアメリカの大学に進学し、大学院はイギリス。オックスフォード大学で教鞭をとった経験もある人なので流れはスムーズである。

学究的なアプローチを使ったノンフィクションでありながら、小説のような読み物として成り立つ著作は少ない。日本語版はいま、著者みずからが翻訳者となり執筆を進めている。

アマゾン的に言うと「★5つ」の作品である。(敬称略)