美容室に男子・・・解禁?

まったく知りませんでした。

男性はヘアサロン(美容院)でカットをしてもらえない、、、というルールがあったことを。

厚生労働省は1970年代、美容室に対してある通知をだしていた。それが「男性にヘアカットだけのサービスを提供してはいけない」というものだ。そのルールがこのほど撤廃された。

しかもいまだに政府は「ヘアサロン」でも「美容院」でもなく「美容室」という言葉をつかっている。どうしたのだろう?という思いである。

逆に女性がバーバー(理容室)にいって髪を切ってもらうことに問題はなかった。実に不思議なルールである。「50年遅れちゃいました!」という感じである。

もちろんこれまでも男性がヘアサロンにいき、髪を切ってもらうことに実質的な問題はなかった。政府のルールは有名無実化していたが、なぜそうした縛りを作ったかに驚かざるをえない。

ルールは撤廃されたが、今後も理容師と美容師は同じ場所で働けないというつまらぬ規制は残るという。両者は国家資格が違うかららしいが、同じ空間で仕事をしてはいけない理由が見いだせない。

つまらぬ理由を言ってきたら、論破したいくらいだ。

わたしは過去30年以上、美容院で髪を切ってもらっている。過去何年かは同じスタイリストさんだ。

そのヘアサロンには男性客もくるが、やはり20、30代の女性客が中心である。周囲の会話は恋バナで弾んでいたりする。

ワシントンに住んでいたときもヘアサロンに通っていた。モデルのような白人女性が横にきたりすると、なんとなく落ち着かないこともあった。

だがある日、ブルーと黒のストライプのシャツを着た70歳前後と思われる男性客がいた。8割ほどが白髪だった。

けれども、ひるんだり、恥ずかしがるような素振りはまったくない。むしろ、楽しそうに若いスタッフと話をしながら髪を切ってもらっている。

「負けました」

心のなかでつぶやていた。

ただ、わたしがいつまで平常心のまま20代の女性たちに混じって髪を切ってもらえるかは正直わからない。それでもあと10年くらいは大丈夫そうな気がしている。