インドから届いたスーツ

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今朝、小包がひとつ自宅に届いた。

「インドから」と書かれていたので、察しはついていた。先月、インドを旅した時、ジャイプルという都市で仕立てたサマースーツである。

ただ手元にとどいた小包は、まるで紅茶が詰め込まれているかのような約25センチ四方の堅いパッケージだった。

「ン、、、スーツ以外にも何か買って送ったか?」

いちおう紳士用スーツである。ここまで小さく、堅くしていいのか。しかも布で包んだあと、開口部を糸で縫ってある。

恐る恐る開ける。中から何重かに織り込まれてシワシワになったスーツがでてきた。やってくれるものである。

実は、ジャイプルという都市は繊維産業がさかんで、スーツだけでなくスカーフやカーペットも生産している。

ある日の昼過ぎ、スーツを仕立てた店では手際よく10カ所ほどを採寸してくれ、その日の夜に仮縫いができるとのことだった。ホテルまで試着のために出向いてくれるという。

「実は午後にプシュカルという町まで移動するのです。試着は無理ですね」

だが先方は平然と言った。

「だいじょうぶです。100キロ先までうかがいます」

翌朝、本当に若い社員がバスに乗って、わざわざ試着のためにプシュカル(時間のなくしかた )のホテルまでやってきた。部屋で試着し、少しばかりの直しを指示すると男性は笑顔で帰っていった。やってくれるものである。

いい意味でも悪い意味でも期待を裏切らない、、、インドなのである。

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ジャイプール郊外の アンベール宮殿と観光者を乗せるゾウ

こまめ食堂

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香川県小豆島の中央にあるカフェ「こまめ食堂」。

古民家風の建物は昭和初期に建った精米所。2011年4月に改装されてカフェにうまれ変わった。ドアを引くと、学園祭で使うようなテーブルとチェアが目にはいる。左手にキッチンがあり、手作りのパンやマフィン、水出しアイスコーヒーなどが味わえる。

店内をそのまま5歩進むと、千枚田(せんまいだ)を眺められるバルコニーにでる。千枚田は田んぼの階段が何百段にも連なっているアジアならではの田園風景。

緑のグラデーションが織りなす爽やかな整列は、眼の奥に宿ったまま消えない。

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