外国特派員協会という団体

このブログを読んで頂いている方は、日本外国特派員協会という名前が当欄によく登場することにお気づきかと思う。

外国からきている特派員が中心となったクラブで、よく外国人記者クラブという言い方をされたりもする。正会員は約200名。日本のメディア関係者や財界の人たちも準メンバーとして会員になれる。総会員数は約1900名だ。

私は正会員なので、協会によく出入りしている。事務方の職員も大勢いるが、協会の方向性を決めるのは特派員が運営する理事会の仕事だ。その中にたくさんの委員会がある。

私は図書委員を務めている。もちろん無報酬である。むしろ月々の会費を払って仕事もしているという立場だ。社会貢献と呼べるほど大げさではないが、社会で起きていることをメディアを通じて伝える仕事として少しでも役に立つのであればと思ってやっている。

委員同士の連絡や会議、そしてイベントの司会など、いくつかやるべき実務があり、なかなか刺激的である。ただ近年、特派員の資質が問われてもいる。

20年以上も正会員のヨーロッパ出身の特派員がいう。

「優秀な記者はみんな中国にいってしまった。東京に残っているのは経験の少ない記者か、イマイチの連中ばかり」

欧米メディアの本社は過去10年ほど、日本よりも中国の方が重要というスタンスなのである。私も6年前にワシントンから東京にもどり、ここに残っている人間なので「イマイチ」と言われないような仕事をするしかない。

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            今月7日のイベントにてMC