米オバマ政権によるシリアへの軍事攻撃が現実味を帯びてきた。

軍事攻撃にいたる背景として、オバマ大統領はかねてイラク政府軍による化学兵器の使用を条件に挙げていた。いわゆる「レッドライン(越えてはならぬ線)」を踏み込んだら、ということだ、、、、、シリア軍事攻撃、八方塞がりのオバマ大統領(日経ビジネスオンライン)。

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ホワイトハウス地下にあるシチュエーションルームでシリア情勢について議論するオバマ大統領。by the White House

田中俊一という人物

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原子力規制委員会(NRA)委員長の田中俊一が日本外国特派員協会の記者会見に姿を見せた。

ぼそぼそとしたした語り口は相変わらずで、歯切れが悪いという表現がこの人の的確な形容かもしれない。自ら「国際社会に的確に情報を伝えることが大切」と言って公の席にでておきながら、覇気のない表情で言い訳がましいことを述べる姿に、欧米人記者が納得するわけもない。

個人攻撃をするつもりはない。ただあまりにもやる気のない態度がこちらに伝わる。虚脱と呼んで差し支えない姿態である。これまで世界42カ国でさまざまな人とで会ってきた。

モノを変えていける人は彼とは正反対といっても過言ではない。言い方は悪いが「小役人」という風たいである。

これは汚染水問題を国際社会にわかりやすく説明する上で大きなマイナスである。委員長でありながら、自身がスポークスマンの役割を担うことは結構だが、適職ではない。はっきりと述べる。スポークスマンは辞した方がいい。

福島第1原発の地上タンクから汚染水300トンが漏れた件で、会見では「原因については推定であって、確実なことはわかっていない。汚染水は海にはでていない。将来までは保証できないが」と曖昧な表現を使う。

以前は「原子力ムラ」にいた学者であり、東電の側にいた人間だが、いまは東電のことを「危機意識が低い」と言う。こんな人間が、原子力規制を行う中核の組織の長として、中長期的なエネルギー政策と安全対策を前向きに判断できるのか。

すべての問題をアメリカの原子力規制委員会(NRC)に外注で任せたいくらいである。(敬称略)