いかにも米国らしい将来型輸送システムの構想が8月中旬に発表された。その名も「ハイパーループ」。

最高時速が760マイル(約1223キロ)に達する超高速列車で、カリフォルニア州サンフランシスコとロサンゼルス間を約30分で移動できるという、、、、(動き始めた時速1200キロの超高速輸送システム構想 日経ビジネスオンライン)。

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by Elon Musk/Tesla Motors

知らない悲劇

それにしてもニュースというのは悲劇が多い。9割以上は悲劇といっていいかもしれない。

税金があがるとか、基地問題が解決しないとか、東北地方で1時間に100ミリ超の降雨があったというニュースは厳密には悲劇とは呼べないが、あまり喜ばしいニュースではない。広義では悲劇と言っていいだろう。

イチローが4000本安打を達成したというニュースは数少ない喜ばしいニュースで、藤圭子の自殺というのがニュースの典型的な内容かもしれない。

他国のニュースに眼をむけてもそれは同じで、ほとんどが悲劇である。しかも、日本ではまず起こりえない事件があとを絶たない。日本の新聞・テレビでは報道されない内容も多く、唖然とさせられる。

アメリカの、ある住宅に強盗がはいった。家には母親と娘の2人だけがおり、物音に気づいた母親は娘と共に2階の押し入れにかくれた。強盗が1階から2階にあがり、各部屋をあさっている。いよいよ押し入れの手前にきた。

ドアが開け放たれた。母親は強盗であることを確認してから、手に持っていた短銃の引き金を引いた。装填されたすべての弾丸を強盗の上半身に命中させている。日本ではありえない展開だ。被害者が加害者になった瞬間でもある。

そうかと言えば、パキスタンでスンニ派の兵士がシーア派の18歳の女性と親密な関係になり、それだけで兵士は投石刑を受けた。20~30人の兵士が石を投げて「恋した兵士」を死亡させたのだ。100年前の話ではなく、今年の事件だ。AKB48の恋愛禁止という次元の話ではない。

多くの日本人は世界の現実を知らない。それは日本人だけに限らない。世界の出来事を知らなくとも日常生活に支障はないからだ。

ただ、こうした悲劇を知ることによって世界の広さを知覚し、命の尊さを再認識するのである。

8月の空

ここはどこでしょう?

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信州、、、北海道、、、。白雲が沸き立つ空だけで場所は特定できませんね。

東京都千代田区皇居外苑の青空です。