雨にも負けず

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(Strong in the rain

Strong in the wind

Strong against the summer heat and snow….)

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにもまけぬ、、、、

明治から昭和にかけて生きた宮沢賢治の詩の冒頭部分である。

先日、日本外国特派員協会で「Strong in the Rain」というタイトルの本(英語)を紹介する会があった(私はMC)。

著者はルーシー・バーミングハムとデイビッド・マクニールというジャーナリストで、バーミングハムは「タイム誌」で健筆を振るい、マクニールは英「インディペンデント紙」で活躍している。

宮沢賢治についての本ではない。2年前の大震災を、6人の日本人の目を通して描いたノンフィクションである。

東京電力や菅内閣を批判し、被害を受けた一般市民に寄り添うことはたやすい。だが彼らは批判も賞賛もほとんどせず、淡々とありのままを述べるスタイルを貫いている。

欧米人があの震災をどう捉えようとしたのか。一読に値する書物である。