笑いをとる難しさ

最近は人前に出て講演をしたり司会をしたりという機会がかなりある。

原稿を用意すると話が文語調になってつまらなくなるので、メモだけにしている。自分ではうまくいったと思っても、聴衆の個々の反応は真逆だったりするので恐ろしい。その逆もあり、自分では失敗だったと感じた時に「よかったです」という感想を頂くこともある。

ただ、かなりはっきりモノを言う人であっても、私に直接「あまりいい内容ではなかった」といった批判を口にすることはないので冷静でなくてはいけない。

そうした場でのコメントは、日本でもアメリカでもほとんど肯定的なことに限られる。本人が知らないところで否定的なことが出回るものだ。大学の先生の講義も同じである。

そうした場で笑いをとりたいと思っているが、これが難しい。普段、面白いことを言えない人が人前にでて笑いをとろうなどと思ってはいけないと、以前タモリが言っていたが、その通りだと思う。

ましてや、意図した通りの大爆笑を巻き起こすことなど夢のまた夢。昨日も80分、話をする機会があったが、笑いはとれなかった。

ネタ帳をつくってもダメだろうなあ。